内田工業株式会社 本社/名古屋市中区好本町3-67
すくすくランド Dbook

すくすくランド 担当インタビュー

「すくすくランド」を設置された行政の方々にご意見を伺ってみました。

鹿児島県垂水市 たるみずたるたるぱあく

市外や遠方から訪れる親子連れも。
すくすくランドの魅力は、地域の活性化にもつながっています。

「行きたくなる公園」をつくりたいという思いをかたちに

「年長と年少の子どもを一緒に連れていける公園がほしい」。そんな声を、地域のお母さんや保育園、子育て支援センターなどからいただいていました。しかし、3歳未満児と3歳以上の子どもが同じ場所で遊ぶとなるとケガをする危険性も。年齢ごとに分けられる遊び場が必要だと感じていたときに、「すくすくランド」の存在を知りました。カタログの写真だけではなく、実際に開設している「愛知健康の森公園」に視察へ。3歳未満児にも安全な専用遊具や、クッション性があり衛生的なゴムチップの地表面に魅力を感じました。さらにエリア全体がフェンスで囲まれているので、子どもが走りまわっても安心です。

実は以前、「家族でよく遊びに行く公園は?」というアンケートで、多くの市民が「垂水市外の公園」と答えるのを見て、とても残念に思ったことがありました。そこで、「ぜひ垂水市内で楽しんでもらえる公園をつくりたい。すくすくランドならきっと親御さんたちにも喜んでもらえるはず」と確信して、設置を決めました。

レストランも併設する道の駅との相乗効果も

完成はイメージ以上。思わず「いいね!」と声が出たほどです。お父さんもお母さんも、フェンスの外から子どもたちが遊ぶ姿を安心して見守っています。動物などが入る心配もないので、砂場も衛生的。道の駅に隣接している立地は、食事や休憩にもとても便利です。週末にレストランの待ち時間が長くなっても、遊びながら暇つぶしができます。平日には、周辺の幼稚園や保育園がバスで遠足に。年中と年少の子どもを一緒に連れてきても、エリアを分けて遊ばせることができるので、先生たちにも好評です。

休日には、たくさんの親子連れが来てくれるようになりました。そのうち、7、8割は垂水市外からだそうです。「周辺にこういう施設がないので、とても助かります」「もっとエリアを広げて、3歳未満児向けの遊具をたくさん置いてほしい」という声も。これまで、遠くの公園にわざわざ行っていた親子連れが、この「たるみずたるたるぱあく」に訪れてくれると思うと、すくすくランドを設営して本当によかったと実感します。

すくすくランドが、地域の魅力を広げてくれた

 利用者の方々はもちろん、児童福祉課など他部署からも「いい施設ができた」「柔らかい地面で子どもたちが安心して遊べるね」と好評です。また、地表面がゴムチップや人工芝なので、草刈が不要でメンテナンス面でも効率化やコスト削減につながっています。今後は、フェンスの外に座って見守れるベンチを置いたり、夏の熱中症対策のために日陰を増やしたりということも考えています。子どもだけでなく、親御さんも快適に過ごせる環境にしていくことも重要ですから。さらに、垂水市のマスコット「たるたる」をモチーフにしたオリジナルの滑り台やジャングルジムを設置するのもおもしろいかもしれません。

とにかく、いつ見ても、子どもも大人も楽しそうに過ごしてくれているのが嬉しい。実は垂水市内の他の公園にもすくすくランドの新設が決まっているんです。「すくすくランドを開設してよかったですか?」と聞かれることがありますが、それがなによりのわたしたちの答え。公園づくりから、地域の魅力をさらに充実させていけたらと期待しています。

たるみずたるたるぱあく

福井県越前市 武生中央公園

オーダーメイドの施設が人気で、公園内にスターバックスの出店も。
公民連携のきっかけづくりになりました。

内田工業のノウハウでオリジナルの世界感を実現

以前から、越前市の保育園連合会や保護者に、小さい子と大きい子の遊ぶ場所を分けてほしいと要望されていました。そこで、ケガをするリスクを避けるためにも、乳幼児広場を整備をすることに。乳幼児専用のエリア「まめちゃんえん」を新設することにしました。

越前市出身の絵本作家かこさとし氏が監修し、絵本の世界を表現したオリジナルの施設。乳幼児向けの遊具を専門に手がけている内田工業さんにお願いすることに。乳幼児向けの遊具は安全基準が厳しいのですが、私たちが求めることに、「できない」ではなく「この部分を変えれば可能です」など、具体的な提案で応えてくれました。完成した「まめちゃんえん」に感動する絵本作家関係者の方々の姿を見て、本当にお願いしてよかったと感じています。

親御さんも安心してリフレッシュできる公園に

週末には、たくさんの家族連れが訪れてくれます。専用エリアで、小さな子どもも安全に遊べるようになりました。フェンスで囲われているので、大人がちょっと目を離しても大丈夫。乳幼児はなにもないところで転ぶことも多いのですが、ゴムチップの地表面はクッション性が高いので安心です。多めに設けた写真撮影ゾーンも好評!色鮮やかな遊具はSNS映えするし、写真を見た人が行きたくなるような場所になったと感じています。「子どもを見守りやすく、気がラク。ここに来ると、私もリフレッシュできます」という親御さんの声も。自分も子育てをしているので、その気持ちがわかります。

さらに、石川県の公園まで遠足に行っていた幼稚園や保育園の先生たちは、「近くにいい公園ができて便利になった」と喜んでくれています。乳幼児までは「まめちゃんえん」で遊んで、子どもの成長に合わせて、併設の「だるまちゃん広場」にステップアップ。そんなふうに楽しんでいただけるのも、総合公園ならではです。

魅力的な施設が、民間企業の誘致につながった

今回のリニューアルで、一年を通して多くの人が訪れてくれるように。年間で106万人が訪れる公園となりました。週末は駐車場が足りないほどです。完全オリジナルの施設なので、決して安い予算ではありませんでしたが、費用対効果の良さを感じています。さらに集客増加の効果として、公園内にスターバックスが出店。大きな話題を呼び、相乗効果を生んでいます。

今回の件では、「公民連携」の重要性を実感。民間企業の店舗への賃貸料や使用料で収益があがれば、それを公園の管理費に充てて、よりよい環境をつくっていくことができます。利用者にとっても、おしゃれでおいしいお店が近くに増えればメリット。もちろん、この効果は、ここまでオリジナルにこだわった全国でも珍しい「まめちゃんえん」をつくることができたからこそ。絵本作家の先生の子どもたちへの思いをかたちにしたいという私たちの要望に応えてくれた、内田工業さんの熱意と高い技術ノウハウのおかげだと感謝しています。

武生中央公園

福岡県水巻町 みどりんぱぁーく

特別な広報や宣伝をしなくても、すくすくランドの評判がSNSで広がり、
公園全体の口コミ評価が大幅にUP!

この町に、九州第一号のすくすくランドを

水巻町の「みどりんぱぁーく」にすくすくランドを開設したのは、2年ほど前。すくすくランドが製品化されたばかりのころでした。それまで、3歳未満児用の遊具があることを知らず、内田工業の方に「これから全国に広げていきますよ」と聞いて、「九州第一号のすくすくランドをつくりたい」と思ったんです。当時は公園に乳幼児用の遊具がなくて、お兄ちゃん、お姉ちゃんは遊べても、1、2歳の小さい子どもは抱っこされたりベビーカーに乗せられたまま見てるだけ。「公園で遊べないのはつまらないよね」と申し訳なく感じていました。

そこで、すくすくランドの設計時には、0〜3歳の子どもが安全に楽しく遊べる遊具選びに力を入れました。また、雨が降ったときに水たまりができないように、地表面を覆うゴムチップの吸水性や浸透性など細かいところまでを確認。入口脇に人工芝を敷いて、地面がぬかるんでもゴムチップが汚れないようにしたのは、よい方法でしたね。

グーグルマップでの評価が「4.5~5」に

秋のイベント「コスモス祭」に合わせて、すくすくランドをオープン。たくさんの人たちが訪れてくれました。その後も公園の集客数は、以前と比べると雲泥の差です。週末は駐車場が満車になるので、第2駐車場を増設したほど。3歳以下の小さなお子さん連れが増えましたね。日よけテントを持参して、1日ピクニックしていくご家族も。宗像市や北九州市からも、保育園の子どもたちが遠足にやってきます。バス5台、360人で来たことも!就園前の子どもを持つお母さんたちにとっても、コミュニケーションの場になっているようです。

特別な宣伝をしなくても、SNSや口コミで評判が広がっていきました。グーグルマップでは、常に4.5〜5点の高評価。やはり、他の公園との一番の違いは、サークルで囲まれていること。ちょっと目を離しても、子どもが外に出ることがなく、安心感があります。「兄弟を一緒に連れてきても大丈夫。こういう公園が欲しかった」と親御さんたちも喜んでくれています。

内田工業は公園を一緒に育てていくパートナー

規模も大きいので、決して低予算ではありませんでしたが、「費用対効果」としては大満足。乳幼児向けの遊具は、乳児が安心して利用できるだけでなく見守る保護者への配慮も必要なため、それなりの費用はかかります。しかし、町議会議員の方々からも「いい遊具を入れたね」「北部だけでなく、南部にもう1ヶ所つくりたいぐらい」と賛同の声があがっているほどです。

計画当時は、すくすくランドが製品化されたばかりだったので、内田工業にとっても、私たちにとっても慣れないことが多く、経験値がないからこそ、お互い情報共有することを大切にしました。打合せで要望を伝えると、「貴重なご意見ありがとうございます。すぐに対応しますね」と言ってくれる。遊具を納品して終わりではない姿勢に信頼を寄せています。公園は、これからも維持管理が必要。新しい遊具ができれば、導入も考えていきたい。これからも、すくすくランドを一緒に育てていくパートナーとして、長いお付き合いをしていきたいですね。

みどりんぱぁーく